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2023年8月16日 水曜日
先天欠如とは…
こんにちは。歯科衛生士の大竹です。
お盆休みに、私は実家に帰省しました。帰ると家族から歯について聞かれることがあります。今回の帰省で私の家族に2人も先天欠如歯があることを知りました
先天欠如とは…
永久歯は上下で合計28本あります(親知らずは除く)。本来、乳歯の下では永久歯になるための芽(歯胚:しはい)が育っていますが、何らかの理由で歯胚が出来ない場合は永久歯が萌出せず、先天性欠如歯となります。歯の先天性欠如は病気ではなく、形成異常の一つです。
◉原因
遺伝、歯の発育期における栄養障害、全身疾患、薬物の副作用などが考えられますが、因果関係ははっきりせず、予防ができるものではありません。
◉発生率や発生部位
約10人に1人という比較的高い確率で起こると言われています。乳歯では上下顎乳側切歯、永久歯では上下顎第三大臼歯(親知らず)、次いで上顎側切歯、上下顎第二小臼歯、下顎中切歯などで、第一大臼歯が欠如することは稀であると言われています。
◉影響
咀嚼障害、歯列、顔貌への影響、発音障害、顎関節への影響などが起こります。
◉対策
幼少期からの歯科検診が大切です。かかりつけの歯科医院や学校検診で指摘されるまで、本人や保護者も気づかないことも多いようです。かかりつけ歯科医院でレントゲン撮影をして確認することで、歯の生え変わりが順調に進んでいるか、顎の骨に異常がないかなど、口の中全体の状態が分かります。また、本来抜けるはずの乳歯がまだ残っている場合、その乳歯は虫歯になりやすく、かつ進行しやすいため、将来的に虫歯が原因で歯を失うリスクも高くなります。乳歯を抜けるまで残しておく場合は、歯科医院での定期的なケアと管理が大切です。
何年も一緒にいた家族でもまだ知らないことってあるんだと思った今回の帰省でした先天欠如による悪影響もあるので、気づいた時にはかかりつけ歯科医院で相談してみてください。
2022年1月15日Facebookより
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