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2023年8月16日 水曜日

牛には前歯がない

こんばんは!歯科衛生士の田中です。12月になり、師走の雰囲気になり、そわそわしている今日この頃です。
今回は前歯ネタを投稿します。
みなさん、「牛には前歯がない」って、ご存知ですか?正確には、上の前歯がありません🐮
・前歯があるのは「下顎」だけ!
歯の本数は32本。下顎には切歯や犬歯と言われる前歯が8本あるのに対し、上顎には前歯がありません。「歯床板」という硬い歯ぐきが、歯の役目を果たすのです。食べるときは、牧草などを舌で巻き取り、それを歯床板で押さえて下顎の切歯で切り取って、上下の臼歯ですりつぶすように噛みます。臼歯は摩耗が激しいため、生涯ずっと伸び続けます。同じような歯をもつ山羊や羊が食べた後の草は高さが揃っているのに、牛は引きちぎるように採食するため、食べた後の草の高さは不揃いでギザギザだそうです。
・唾液の量が半端ない!
牛は、4つの胃をもっていて、第三胃までは食道が変化したもの。胃液を出す本来の胃は、第四胃です。飲み込んだ食べ物は第一胃に送られます。そして、一度飲み込んだ食べ物を吐き戻して何度も噛みなおします。これが「反芻」。食べ物をすりつぶすように噛み、さらに吐き戻して噛むと、「よく噛んで食べる」見本のようです。何時間もかけて食べ物を噛むため、1日に出す唾液も多く、その量は100~190リットルにもなるそうです。
唾液は、乾いた草を湿らせて飲み込みやすくする働きに加え、胃の中で食べ物を消化してくれる膨大な微生物を活発化する、大切な役目を果たしています。
・犬歯と奥歯の間には、大きな隙間がある!
牛は口が大きいのに、歯の本数は私たち人間とほぼ同じ。だからと言って、歯の大きさが特別大きいわけではありません。ズラッと歯が並んでいたらもっと数が多いのでは? と思ったら、実は、犬歯と第一臼歯(前臼歯)の間に広~いすき間があるのです。この歯のない部分は「槽間縁」と言って、家畜の牛は、ここからお口の中を検査することもあるそうです。
・牛タンの歯ごたえの秘密は筋肉にあり!
焼肉の定番人気メニューと言えば「牛タン」。あの独特の歯ごたえは、複雑な筋肉に秘密があります。通常の筋肉は、筋繊維(=筋肉を構成する繊維状の細胞)が一方向に走っています。一方、牛の舌の筋繊維は、縦・横・垂直と3方向から縦横無尽に走っているのです。このおかげで、牛の舌は自由自在に動くそうなので、美味しい牛タンが食べれるとか。
今回は、牛のお口の中について調べてみました。前歯がない事には驚きましたが、歯の本数が人間と近かったり、唾液の量が食事に影響したりと、共通点もあったりと、いろんな動物を比較してみると、面白い特徴がたくさんあるな〜と思いました🧐
写真の説明はありません。
 
 
 
2021年12月9日Facebookより

投稿者 藤井かおる歯科医院