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2023年8月18日 金曜日
犬の歯周病について
こんにちは!歯科衛生士の長塚です。
以前犬の歯石取りのお話をしましたが、今日は犬の歯周病のお話をしたいと思います
犬の口の中は、人とは違い虫歯ができにくい環境になっています。大きな要因としては、「歯の形状」と「唾液の中身」の2つが考えられるそうです。
まず歯の形ですが、人の歯の多くが臼の形をしているのに対し、犬の歯の多くは薄く尖っていて、虫歯菌がたまりにくい形になっています。
次に唾液ですが、人の唾液にはでんぷんを糖に分解する酵素・アミラーゼが含まれているが、犬の唾液にはほとんど含まれていません。
そのため、虫歯のエサとなる糖が口の中にたまりにくくなっています。
逆に、「口腔内の環境」が異なっているため、歯周病にはなりやすくなっています。
犬は口腔内がアルカリ性になってるため、歯垢が石灰化して歯石になりやすくなっています。
その結果、歯周病になりやすい環境になってしまっています。
人は歯茎が痛むと歯医者さんに行きますが、犬は痛みを訴えないため、気付いた時にはかなり重症になっており、顔の皮膚に穴が開いて歯根に溜まった膿が出てきたり、顎の骨がダメージを受けて骨折してしまうようなこともあるそうです。
飼っている犬は大丈夫だろうか?そして、自分も歯周病の問題はないか一度確認してみてくださいね!
2021年3月12日Facebookより
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