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2023年8月16日 水曜日

義歯の下であっても歯があるのと無いのでは大違い!

こんにちは。水戸部です。
先日医院にて、義歯を新しくしたいとご希望のご高齢の男性。院長より、現在残っている歯も不安定なので、歯の根の部分は残し、義歯の下で支えるような形にする提案をお伝えしました。
義歯の下であっても歯があるのと無いのでは大違い!
「噛むこと」「噛めること」それはとても大切なのです。
実は、歯でものを噛むと、ひと噛みごとに脳に大量の血液が送り込まれるのです。
歯の下には「歯根膜」というクッションのような器官があって、歯はそこにめり込むようにして立っています。噛むときは、歯がこのクッションに約30ミクロン沈み込みます。そのほんのわずかな圧力で、歯根膜にある血管が圧縮されて、ポンプのように血液を脳に送り込むのです。その量は、ひと噛みで3.5ml。
3.5mlといえば、市販のお弁当に付いている、魚の形の醤油入れくらいです。
だとすれば、噛むということは、そのたびに、あの容器いっぱいの血液🩸をピュッと脳に送り込んでいることになります。
ひと噛みでこの量ですから、よく噛む人の脳にはひっきりなしに血液が送りこまれて、その間、常に刺激を受け続けていることになります。
つまり、噛めば噛むほど刺激で脳が活性化されて元気になり、どんどん若返るのです。
ところが、歯の本数が少なくなればなるほど、歯根膜のクッションにかかる圧力が減って、脳に送り込まれる血液🩸の量が少なくなります。脳への刺激が減って、脳機能の低下につながります。脳機能の低下は、ヤル気の喪失や、物忘れを引き起こし、やがては認知症へとつながっていきます。
私事ですが、同居の義母が今年で80歳になります。義歯を使っていますが、昔から柔らかいもの好きで、硬いものは嫌い。
そんな義母はここ数年、物忘れがどんどんひどくなっています……
しっかり噛む事を意識していきたい!と切に思う水戸部でした。
2022年7月29日Facebookより

投稿者 藤井かおる歯科医院