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スタッフの日常

2023年8月16日 水曜日

人は口から衰える”しかし”口から復活”2

こんにちは水戸部です。
今日は前回の水戸部の投稿の続きです。
同じく、日本歯科衛生士会から届く「歯科衛生士だより」から…
タイトル[“人は口から衰える”しかし”口から復活”する!]
健康寿命をなるべく長く、寝たきり生活を先延ばし、もしくは寝たきり生活にならないためには…現在の状態がどの状況なのか、知ることも大切。はたして、衰え(フレイル)状態になっているのか…
フレイルには3つあります。
1.身体的フレイル
2.社会、心理的フレイル
3.栄養、口腔のフレイル
少し解説します。
1.身体的フレイル
年齢とともに筋肉が減り、骨が弱くなります。また腰や膝など関節の病気が増えます。筋肉が落ちてくると、徐々に歩くのが遅くなる、握力が低下する、転びやすくなるます。最近「早く歩くと息切れする」「ペットボトルのフタを開けにくい」「ちょっとした段差で足を引っ掛ける」のもその一つです。もし転んで足や腰の骨を折ったら入院ですし、車椅子のお世話にならなければなりません。これがきっかけで、寝たきりになる人が多いのです。
2.社会的フレイル
外出して友だちに会って、食事やおしゃべりをすると楽しい時間が過ぎます。しかし、定年などで外出の機会が減ると家にいる時間が増え、気持ちが沈みがちになります。
ここで、クイズ。
どちらが”寝たきり”になりにくいでしょうか。
1:一人で運動をしている
2:地域に出て文化活動をしている
一般的には、運動が一番と思われがちですが、文化活動よりもフレイルの危険性が3倍も高くなります。外出すると必然的に体を動かすだけでなく、会話する機会も増えるためです。
3:栄養、口腔のフレイル
歯が悪くなると、噛まないので軟らかいものばかり食べるようになります。口の動きが悪くなるだけではなく、食べ物が偏り栄養不足になります。噛める歯があれば、レストランのメニューを見て、好きなものを注文できます。しかし噛みにくくなると、硬いものから軟らかいものへ料理の好みが変わってきます。歯が悪くなると、”何を食べようか”ではなく、”どんなものなら食べられるか”と思うようになるのです。
現在、この「栄養、口腔のフレイル」が
注目されています。
歯が悪くて栄養が不足する→筋肉が痩せる→足腰が弱くなり転びやすくなる→腰、大腿部の骨折→入院→車椅子の生活→外出できない→ますます筋肉や骨が弱くなる→友達との会話が減る→一人で食事→おいしくない→お腹が減らない→ますます筋肉や骨が弱る→本格的な寝たきり
このように食べられないことがきっかけで、悪循環に陥るのです。
問題は、歯を失うことだけではありません。
滑舌が悪くなる
口が乾く
イビキをかく
食べカスが歯につきやすい
口臭がある
食べこぼしが増えた
舌や頬をよく噛む
食事中むせやすい
飲み込みにくい
これらのお口の機能は40歳代から低下します。
皆様はどうでしょか。
試しに口笛を吹いてみてください。昔のような音が出ないと口唇や舌の機能が衰えている証拠です。”口の衰え”があると、死亡率が約2.1倍、寝たきり率は2.4倍にも達します。
こうして”口のささいな衰え”から始まり、徐々に全身へと広がります。このように、”人は口から衰え”ます。でも、早くから取り組みをすれば防ぐことができます。
本日も長くなってしまいましたので、続きは次回の水戸部投稿にします。
次回はお口のフレイル診断テストとそのための簡単な体操、効果などをお知らせします。
ちなみに、水戸部は昔と変わらず口笛を吹けました!
写真の説明はありません。
2022年3月11日Facebookより

投稿者 藤井かおる歯科医院