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2023年8月16日 水曜日
健康のため水を飲もう
少しお久しぶりですが、藤井です。
「健康のため水を飲もう」推進運動をご存じですか?2007年より国を挙げて取り組んでいる運動です。水分不足は熱中症だけでなく、脳梗塞や心筋梗塞のリスク要因でもあるといわれており、水は子供だけでなく、成人こそ、意識して摂取していただきたいものです。
よく水分補給をしていますかと聞くと、「いやー!ビールはたくさん飲むけど(笑)」なんておっしゃる方がいますが、ビールは利尿効果が高く、ビール10本飲むと11本分の水分が排出されてしまうため、むしろ体内水分を減らしてしまいます。ビールを飲むとやたらとトイレの回数が増えるのは、そのためです。お酒を飲んだ時は飲んだお酒と同等量の水を飲んでくださいとお話しします。ま、私もお酒は大好きですが、これは本当に意識をしないと、なかなかできるものではありません。
そもそも、一日どれぐらいの量の水分が必要だと思いますか?大体体重1㎏当たり35mlです。なので60キロの人なら2100ml。結構な量ですよね。活動量の多い方ならもっととる必要があります。日本料理は他国の料理に比べて水分量が多いので食事からとる水分量が半分ぐらいあるといわれています。ですから自分で意識的に1リットルぐらいの水を摂るのがよいと思われます。
昔はよくカフェイン入りのものは利尿効果があるので、お茶やコーヒーではなく水を飲むのが正しいと言われていました。(この私もその説を信じて患者さんにお話ししていた過去があります。)しかし、これはのちの研究で覆されており、カフェインの利尿効果はとても弱く、しかもすぐに耐性がついてしまうので、気にする必要がないことがわかってきました。むしろコーヒー等で水分補給をしていた人に水を勧めると、結果的に水分摂取量が減ってしまうという残念なデータも。ですから、お水じゃ味気ないなと思われる方はお茶などのカフェイン入りでも構いません。甘いジュースでもかまいませんが、歯医者の立場からは、だらだら飲みにならないように飲むタイミングだけは気を付けていただけたらと思います。
いきなりたくさんの水分を飲むのはハードルが高いようなら、まずは起床時と入浴後に必ず水分を摂ると決めるとよいと思います。
ちなみに私は朝起きたらとにかく最初にトイレに行き、そのあと歯を磨いて、レモンを入れた白湯をコップ一杯飲みます。これはルーティンワークになっています。あとは、お風呂の後も必ず水をコップ一杯飲むようにしています。皆さんも水を飲むことを習慣にすることを是非、心がけてください。
2021年12月20日Facebookより
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