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2023年8月16日 水曜日
歯を抜いた経験はありますか?
こんばんは。歯科衛生士の大竹です。
突然ですが、歯を抜いた経験はありますか?親知らずや矯正治療のため、虫歯や歯周病でやむを得なく抜いたなどいろんな理由はあると思います。抜歯をしたあとの注意事項で、『強いうがいをしないでください』と説明を受けたことはないですか?なぜなのでしょうか。
抜歯後は歯を抜いた穴に、血液が溜まってもち状に固まり(血餅)、そこに血液や細胞が新しくでき、傷口が治っていきます。血餅は皮膚でいうとかさぶたのようなものです。
しかし、この血餅がうまくできなかったり、剥がれてしまった場合、露出している骨の表面が感染を起こし、“ドライソケット”になります。抜歯後2〜3日後に強い痛みが出て、2週間程続いてしまいます。
抜歯をすると、唾液によって口の中に血がにじみ、気持ち悪いと思いますが、だからと言って口をたくさんゆすいでしまうと血餅がうまくできずにドライソケットになってしまいます。そうならないためにも、うがいはせめて1日は控えましょう。
その他の対策として
・抜歯した部分にふれない
→穴が開くので気になって舌で触りたくなりますが、我慢しましょう。また、歯ブラシは抜歯した部分に当てないようにします。
・お酒や運動・長風呂をしない
→血の巡りがよくなるので、抜歯した当日は控えましょう。出血して血餅ができやすくなりますが、血が止まりにくくなり、うがいをしたくなることが多くなってしまいます。
・喫煙をしない
→喫煙は、お酒や運動、長風呂とは逆に、血の巡りを悪くしてしまいます。十分な血が出にくく、血餅が作られにくくなってしまいますので、ドライソケットのリスクが高まります。
なってしまった場合は、内服薬による治療をすることが多いですが、経過によってはもう一度麻酔をして外科的に出血を促して血餅を形成させることもあります。
痛みが続くに加えて、再度外科処置をしなきゃいけなくなるのは嫌ですよね…。やむを得なく抜歯をした場合は、ドライソケットにならないよう、気をつけましょう!
2021年10月16日Facebookより
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