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2023年8月16日 水曜日
生えたての歯は溝が深い
歯科衛生士の長谷川です。
今、定期検診に来院している小学校一年生のお子さん達は歯の生え変わり時期です。七歳のお宮参りの記念写真…前歯が抜けている…成長の記念写真になる子も普通に見かけます。それも可愛いですよね
6歳前後に生え始める永久歯。(前歯はその後に生え変わります)
初めに六歳臼歯(第一大臼歯)が今生えている乳歯の奥歯のその奥の歯肉を突き破り、数ヶ月〜年かけてゆっくり生えてきます。人生100年の現代ですから、この歯は94年間大事に使っていくことになります。
でも残念ながら、六歳臼歯(第一大臼歯)は虫歯になる確率がとても高い!!そのため、100歳まで残る確率が低くなります。
虫歯になりやすい原因
①上下が生え噛み合うまでに期間がかかり、自浄作用が不足する
②生えたての歯は石灰化が未熟で軟らかい
③生えたての歯は溝が深い
④すでに生えきった乳臼歯との高低差があり、見にくい、磨きにくい
というように、
六歳臼歯(第一大臼歯)は、虫歯の原因であるプラークが付着しやすいのに磨きにくく、歯が軟らかいので酸に溶かされやすいのです。
この年齢の子ども達の歯磨き技術だけではプラーク除去は難しいので、【ご家庭での仕上げ磨き】と【フッ素】の使用は重要です。
また、
六歳臼歯(第一大臼歯)の手前の乳臼歯(第二乳臼歯)が虫歯になると六歳臼歯も虫歯になる確率が高くなると研究結果もありますので、乳歯も虫歯予防が大切です!!乳歯が虫歯になってしまったら、必ず治療してください!!
人生100歳時代。どのように健康寿命を延ばすかが私達個人に課せられた課題ではないでしょうか。子どもの時からの習慣は大人になっても染みついているものです。小さい時から正しい知識と方法を教えていきたいと思います。
2021年10月6日Facebookより
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