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2023年8月18日 金曜日

上唇小帯について

こんばんは。衛生士の大竹です。
当院では市の健診も行っています。健診では虫歯や歯茎の状態、歯石の有無、噛み合わせや軟組織の異常がないかなど確認しています。その中で1歳半健診でみられることが多いのが、上唇小帯の異常です。どんな影響・対策があるのかお伝えしたいと思います。
◉上唇小帯
 上の唇と歯茎をつなぐ、前歯の中央にある『すじ』の事をいいます。小帯はここだけでなく、下の唇と歯茎をつなぐ下唇小帯、頬と歯茎をつなぐ頬小帯、舌と粘膜をつなぐ舌小帯などがあります。
◉ 上唇小帯付着異常
 写真のように上唇小帯が前歯の間に入りこんでしまっている状態をいいます。
《上唇小帯付着異常による影響》
 1.前歯(永久歯)が離れて生えてしまい、歯並びや、見た目が悪くなる
 2.汚れがたまりやすく、虫歯や歯肉炎を引き起こしやすくなる
 3.歯磨きがしにくい
 4.発音障害
☆対策☆
 1歳半健診で異常があっても、成長とともに上顎も発達するので、小帯も上方向に移動していきます。そのため、1歳半の時点ですぐに手をつけなければいけないということはほとんどなく、経過をみることがほとんどです。
しかし、前歯の永久歯が生える5〜6歳付近になっても歯と歯の間に筋が入り込んでしまっている状態が続いていたら、麻酔をして小帯を切る処置をしていきます。
健診で異常があると言われると不安になりますよね。特に小さいお子さんの場合、ご両親はとても心配になると思います。1歳半健診での小帯異常は珍しいことではありません。よほど極端なものでなければ乳幼児期に切除する必要はないので、気負うことなくお子さんの成長と共に見届けていきましょう!
写真の説明はありません。
2021年4月17日Facebookより

投稿者 藤井かおる歯科医院