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2023年8月18日 金曜日
炭酸飲料は歯に良くない
こんばんは。衛生士の大竹です。
歯にとってよくない影響を及ぼすものがあります。そのひとつが炭酸飲料です。
歯は酸によって溶けてしまいますが、唾液が酸性から中性に戻す働きをしているので、弱酸性であれば中和することができ、問題ないとされています。酸性の度合いは数値で表すことができ、中性がpH7.0、強い酸性はpH2.7~3.4が目安で、数値が低いほど酸性度は高くなります。歯が溶けだす酸性度についてはpH5.5以下と一般的に言われています。
大半の炭酸水は、pH5.5以下の弱酸性ですが、頻繁に飲んだり就寝前に飲む習慣があったりすると歯が溶かされてしまう可能性があります。
無味の炭酸水は水と炭酸ガスだけでできているかというとそうでない場合も多く、無味の場合でも添加物、人工甘味料が入っていたりしますので、注意しましょう。
そしてこの中でも気をつけたいのは、フレーバーつきの炭酸水です。甘味料や砂糖、香料や酸味料、保存料といったさまざまな添加物が含まれていて、酸性度はpH2.0〜4.0程度と言われています。そのため糖分が多く含まれるフレーバーつきの炭酸水を日常的に飲んでいる場合は、歯が溶けるリスクが高く、さらにレモンやグレープフルーツなど柑橘系のものはクエン酸の影響で酸性度が高いので歯に与える影響は大きいのです。
炭酸飲料を飲むときの注意点
・唾液量が減少する就寝時に飲まない
・炭酸水と歯が触れる時間が増えるため、口の中に溜めない
・口腔内が酸性に傾くため、頻繁に飲まない
・炭酸を飲んだら、水・お茶を飲んで中性に戻す
・成分表示をよく確認し、フレーバー付きのものは極力避ける
たまに炭酸飲料を飲みたくなるとき、ありますよね。ほとんど飲むことはないですが、私も昨日飲みたくなって飲みました注意点を守れば、歯への影響はある程度抑えることはできます。
砂糖の入った炭酸飲料や清涼飲料水を飲むよりは無味の炭酸飲料を飲んだ方が安心ですが、習慣として飲み続けると歯が溶けてしまう可能性があるというリスクは理解しておきましょう!
2021年3月16日Facebookより
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