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2023年8月16日 水曜日

妊娠中は赤ちゃんにカルシウムをとられるからむし歯になりやすいて、ホント?

歯科衛生士の長谷川です。
【妊娠中は赤ちゃんにカルシウムをとられるからむし歯になりやすい】
って聞いたことがありませんか?私も妊娠中に言われたことがあり、大きなお腹を抱え虫歯の治療で歯医者さんに通った経験もあります。妊娠中のむし歯は仕方ないのでしょうか?
本当は
【お母さんの歯からカルシウムが溶け出して歯が弱くなる、むし歯になりやすいことはありません!】
妊娠中のお母さんのお腹の中では、赤ちゃんの骨や“歯の芽”が作られる時期。お母さんの食べたカルシウムが胎盤を通り赤ちゃんに届きます。だから妊娠中も栄養バランスのとれた食事からタンパク質やカルシウムがたくさん必要です。
妊娠中にむし歯になりやすいと言われる理由は、“つわり”で歯磨きができなかったり、嗜好が変化すること、出産近くなると食べる回数が増したりしてむし歯が急に悪化することにあるようです。
また他に、妊娠中のホルモンバランスの変化により、歯肉が腫れ出血する“妊娠性歯肉炎”や、“妊娠性エプーリス”という歯茎のできものができることもあります。
いずれも“妊娠”による生活習慣やホルモンバランスの変化が原因です。出産し生活習慣が整うと症状が改善していきますが、一番の薬は【歯みがき】。妊娠中も歯の表面のプラーク(口腔内細菌の塊)をキレイに落としましょう!
私もつわりの時期はご飯の匂いが全くダメで、ところてんとサイダーしか喉を通らなかった思い出があります。今考えると、両方とも酸性の食品(=歯を脱灰させる)だし、歯みがきもテキトーだったし…今ごろ反省。「赤ちゃんにカルシウムをとられるから、お魚をたくさん食べなさい」という母の言葉を思い出し…今ごろ感謝しています。写真の説明はありません。
2022年10月19日Facebookより

投稿者 藤井かおる歯科医院