虫歯や歯周病のない社会を目指しましょう

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2023年8月18日 金曜日

歯と顔の形は似ている?!

こんばんは。歯科衛生士の大竹です。
突然ですがみなさん、自分の前歯と顔の形を見比べてみてください。形が似ていませんか?
実は歯と顔の形は似ていると言われています💡
人それぞれ顔の輪郭が違うように、歯も人それぞれ形が違っており、大きく分けて3種類に分けられます。
◉顔の形が卵形の人
 日本人に多いとされる卵形の顔をしている人は丸みをおびた前歯をしています。
◉顔の形が四角い人
 エラがはって四角い顔をしている人は角ばった前歯をしています。
◉顔の形が逆三角の人
 顎がとがっていて顔全体が細長く、逆三角に近い顔をしている人は三角っぽい前歯をしています。
言われてみればそうかも!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
被せ物をしていて、なんだか自分の前歯は不自然と思う方はもしかしたらお顔とのバランスがあっていないのかもしれません。
ご自身や身の回りの人と見比べてみると面白いかもしれませんね😁
写真の説明はありません。
2021年5月29日Facebookより

投稿者 藤井かおる歯科医院 | 記事URL

2023年8月18日 金曜日

『ドライマウス』について

皆さん、こんばんは。
歯科衛生士の山口です。
今回は『ドライマウス』についてお話しします。
『ドライマウス』とは唾液の分泌が悪くなってお口の中が乾いた状態のことを言います。
唾液の出る量が減って『ドライマウス』が進行すると、舌がひび割れる・ものが飲み込みにくい・口が粘つく・舌が痛くて眠れないなどの辛い症状が出ることもあります。
唾液はお口の中の健康を守るために重要な働きを持っています。
お口の中を潤すことで舌の動きを良くし、食事をするときは食べかすを洗い流してくれます。
また、唾液の成分には消化を助けたり抗菌作用を持つものがあり、細菌の繁殖を防ぎます。
このため、唾液の量が減ってお口の中が乾くようになると、口臭がしたり虫歯や歯周病にもかかりやすくなってしまいます。
次の項目で、いくつ当てはまるか数えてみてください。
1:気づくと口で呼吸している
2:食べ物が飲み込みにくく、食事では水が欠かせない
3:口臭がある・または口臭が気になる
4:味覚が変わった
5:口の中がネバネバする
6:舌が絡まって話しにくい
7:お酒やビールなどのアルコールをよく飲む
8:耳の下が痛んで腫れることがある
9:舌がひび割れる・口の中が痛む
10:夜、喉が渇いて目が覚めることが多い
11:目や鼻など、口以外も乾きやすい
12:常用している薬がある
13:関節が痛むことがある
14:忙しくてリラックスする暇がない
3つ以上当てはまる方は『ドライマウス』の疑いがあります。
お口の中の乾燥が気になるときは、まずこまめに水分補給をして、次のことに気をつけてみてください。
アルコールや香辛料といった刺激のある食べ物や、ビスケット・クラッカー・おせんべいなどの乾燥した食べ物は、お口の中の水分を吸い取ってしまいますのでなるべく控えるようにしましょう。
または食べるときは水分を十分補給するように心がけてみてください。
また、日頃から食事はよく咬んで唾液の分泌を促すようにすることも大切です。
『ドライマウス』の原因は唾液腺が詰まって唾液の量が減ったり、加齢によるもの・薬剤の副作用によるもの・ストレスや喫煙など様々です。
また、原因によってその治療や対処法は異なります。
毎日の歯磨きでは刺激の少ない歯磨剤を選び、水分補給の際はお口を潤す効果を持つヒアルロン酸配合で保湿効果の高いものをお選びください。
また、唾液腺をマッサージすることも効果があるのでお試しください。
マスクが必須のこの頃では、呼吸が苦しくなることからマスクの下で口呼吸になってしまう方が増えています。
これから暑くなると、体温を調整しようと無意識のうちに口呼吸が増えてしまいますのでご注意ください。
写真の説明はありません。
2021年6月2日Facebookより

投稿者 藤井かおる歯科医院 | 記事URL

2023年8月18日 金曜日

クレンリネス

こんにちは!歯科衛生士の長塚です。
3月にクレンリネス専門業者の小林さんに床を綺麗にしてもらってから3ヶ月が経ち、昨日は医院でお休みを頂いて以前と同じように床のクリーニングをしてもらいました。
クレンリネスをはじめてから藤井かおる歯科医院全体での取り組みとして『日本で1番キレイで清潔な歯科医院』を目指しています!
「クレンリネス」とは、清掃で綺麗にした所を清潔な状態を維持し、汚れや細菌が発生するのを防ぐことです。
自分たちなりに掃除を12月から始めていって、先月頃からやっとクレンリネスの状態になってきています。
今回は小林さんからとても良い状態とお褒めの言葉を頂けたので引き続き行っていこうと気持ちを引き締められました。
歯科医院は治療はもちろんですが、お口の中をキレイで清潔で健康な環境にする所なので、来院される皆様や私たちスタッフも清潔な環境で過ごしていきたいと思っています。
「ここはいつもキレイね!」と言っていただけるようこれからも頑張っていきたいです💪🏻
 
 
2021年6月4日Facebookより
 
 

投稿者 藤井かおる歯科医院 | 記事URL

2023年8月18日 金曜日

ポールについて

事務長沢田です。
当院の開院以来の悩みの一つは、
駐車場ポールの事故が絶えないことです。
当初は、保谷志木線沿いから駐車場に入れ、昔は反対側住宅地側からの入場もできるようにしていました。
すると問題なのが、2トン、4トン車の近隣業者の通り抜け問題が浮上し、小さな子や自転車の患者様も多いことから、安全性の観点、環境の観点から、片側は塞ぎました。
当時は、交通量の多さや、近隣の当院とは関係のない業者の無断駐車なども相まって常に満車に近い状態でした。
そんなときから、駐車場のポールを接触または破壊される事故はすでに数え切れないほど起きてます。
最近はかなり改善されました。
しかし、ポツラポツラあることはあって、なくならないんですよねーー。
いきなり道路ということもあり、ドライバーは慌てるのでしょうね。。
患者様なのか、無断の駐車なのか。過去に申告してくれた患者様は私が知ってるだけでは2件だけ。。
もしやってしまったら、「すいません・・・・」と、声かけてください。
やむなく、ポールは必要なものなので設置していますが、
我々もこう何回もあると設置個所の問題は反省すべきところではあるのでとがめることはありません。
また、もし自分の保険で直すなんてことになったら、協力することもあるでしょうし。。
過去も、基本的には申告に来なかった事故は、ほとんど無断駐車の人なんだろうと考えてます。
ことあるごとに、防犯VTRをみるようなことはしたくないですよね。。皆さんからも明らかな無断駐車を見かけたら、ご報告くださいませ。
安全にクリニックの駐車場を使うためにも。
ポールに車をぶつけて家に帰ってきちゃった!これって当て逃げになるの?
2021年6月7日Facebookより
 
 

投稿者 藤井かおる歯科医院 | 記事URL

2023年8月18日 金曜日

レントゲンや写真を沢山撮ってビックリ

こんばんは!保育士の依田です✨
皆さん、初めて当院にいらした時にレントゲンや写真を沢山撮ってビックリなされた方もいるのではないでしょうか?私も自分が通ったことがある歯科医院で、初回にレントゲンや口腔内の写真を撮ったことなんてなかったので、始めはとてもビックリしました。当院では初診時など必要に応じて、患者様のお口の中を口角鉤という道具と鏡を使って一眼レフカメラで撮影させて頂いてます。
自分で自分の口の中の様子はよーく大きく口を開けて鏡で見てもよくわからないもの💦
そこで撮影した写真で現状のお口の中の状態を見る事により、治療の説明や内容も理解してもらいやすくなったり、見えにくい場所の磨き残しを一緒に確認してもらう事が出来たりします!
また 歯周病や虫歯治療、ホワイトニング、セラミックなどのかぶせ物などの治療を始めていく前に記録として残しておく事によって、術前、術後の比較も患者さま自身ではっきり確認して貰うことが出来ます😊
そんな口腔内写真ですが、口を大きく開けて引っ張ったりしなくてはいけないので、患者さまも大変です。なのでなるべく負担をかけないように初診時は13枚を約3分で撮影をすることが当院の合格レベル💯
これを衛生士のみなさんはバシバシこなしていて私から見るともう神業・達人芸✨だって一眼レフは皆さんもご存知のとおりかなり重たいのに片手にはミラー・片手にカメラでピントを合わせて撮影しなくてはいけないのでもう至難の技です💦コレを私もマスターするべく日々、忙しい衛生士さんたちに協力して貰って練習に付き合って貰っている今日この頃です。もう感謝しかありません😭
写真は土曜日に衛生士水戸部さんに居残り練習に付き合ってもらった時のもの❤️
たまに奇跡のワンショットが撮れると『ウォー!!』と叫びたくなりますが、奇跡じゃ駄目ですね(笑)まだまだ達人になるまでには富士山登頂くらい私には難題ですが、七合目くらいまでは行けるように頑張りたいです。
写真の説明はありません。
2021年6月8日Facebookより
 

投稿者 藤井かおる歯科医院 | 記事URL

2023年8月18日 金曜日

医療器具紹介

こんにちは!歯科衛生士の田中です。
歯科の道具についてお話ししたいと思います。
初めて歯医者さんに来るお子さんに、器材に慣れてもらう為、道具の説明をするのですが、「お口の中に入れるピストルのような道具ってなあに?」と言われたので、今回はその道具の説明をします。
お口の中に入れるピストルは、「スリーウェイシリンジ」といって、歯や口の中を洗う、乾かす、冷やす、ゴミを吹き飛ばすための道具です。「空気」、「水」、「空気+水」の3種類だからスリーウェイなのです。
持ち手のレバーには、「A」と「W」のボタンがあります。
「A」=Air(エアー)=空気がノズルの先端から出てきて、歯をしっかり乾かす、削りカスを吹き飛ばす、ミラーの曇りを取る。
「W」=Water(ウォーター)=水がでる。削る時の摩擦熱で、歯が火傷しないように水をかけて冷やしたり、削りカスを洗い流す時に使う。
「A」+「W」のレバーを一緒に押すと、空気と水が、「シューツ!」と、スプレーのように出て水や空気が合わさり強力になります。
水や空気を歯にかけて虫歯の診断や治療をするのに使う道具です。初めて体験するお子さんの中には、水や空気が出てビックリする場合も多いですが、慣れてくると、「シューってする気持ち良いやつやって!」とリクエストが来るパターンもあります。
最初から削る道具や唾を吸う道具(バキューム)は、恐怖心が出やすいので、まずは、恐怖心が出にくい道具を使って、歯医者さんの怖いイメージから、楽しいイメージを持ってもらえるようにアプローチしていきます。
小さな年齢から、歯医者は楽しい場所にし、大切な歯を守っていきましょう😄
写真の説明はありません。
2021年6月10日Facebookより

投稿者 藤井かおる歯科医院 | 記事URL

2023年8月18日 金曜日

たんぱく質を忘れずに

こんにちは。歯科衛生士の水戸部です。
先日3ヶ月ごとに来院されている小学生の女の子が来た時の事。
その子は相変わらず、とにかくよく食べる!いつも食べている!とお母様。
お口の中も、一部心配な部分がありレントゲンを撮りました。
すぐに治療が必要ということではなかったのですが、このままの状態が続いたら…
お菓子も開けたら最後まで食べてしまうし、勝手に食べてしまう。夕飯も残さず食べる事を約束したら、お菓子を食べるために残さず食べる、と。
あんなに痩せているのに驚きましたが、こんな状況をお伺いしてスルーできず。
まずは、買い置きはあまりしない様にお話ししました。
更にこんな記事もみつけたのでお話ししました。
お菓子🍬🍫=甘いもの
私たち大人も甘いものを食べたい時ってありますよね。甘いものはすぐエネルギーに変わりますが、疲れやすくパワーが持続しません。
そして繰り返し甘いものが欲しくなり、むし歯の心配もつのる…
実は、身体が本当に欲しがっているのはパワーになる「タンパク質」🍖なんです。
疲れている時こそ、タンパク質でエネルギーをチャージすると身体に負担が少なく、虫歯の心配も緩和されます。
そんな時はおやつに
・肉類
・魚類
・豆類
・乳製品
・卵
などを取り入れることをおすすめします。
例えば
・ゆで卵
・アーモンド小魚
・ヨーグルト
などがおやつに取り入れやすいかも!
糖質は普段の食事から十分に摂取できるので、身体が欲しているタンパク質でエネルギーをチャージしていきましょう!
ゆで卵、アーモンド小魚、ヨーグルト…これ水戸部大好きです笑笑
写真の説明はありません。
2021年6月11日Facebookより

投稿者 藤井かおる歯科医院 | 記事URL

2023年8月18日 金曜日

歯をコンコンと叩かれた経験はありますか?

こんばんは。歯科衛生士の大竹です。
歯が痛い、違和感があるという際に歯をコンコンと叩かれた経験はありますか?なんで叩くのだろうと思う方も多いのではないでしょうか。
痛みのある場所を特定するためだけに叩いているわけではないんです。
歯を叩くこの診査を打診(だしん)と言います。打診をすることで痛みの場所を特定したり、その時の痛みの有無や程度を調べ、歯の根っこ周囲の歯周組織や神経の状態を調べています。また、その際、噛む面から根っこの方に向けて垂直に叩いたときの痛みなのか横から水平に叩いたときの痛みなのかで違いがあります。垂直での打診では根尖部(歯の根っこの先)の感染や炎症が生じている可能性があります。水平での打診では歯根膜や歯槽骨の感染や炎症が生じている場合があります。
痛みがあるかないかで、その日の診療内容が大幅に変わるくらい大事な診査です。〝痛いのに叩かないで〜〟と思うかもしれませんが、ご理解ください😌
写真の説明はありません。
2021年6月21日Facebookより

投稿者 藤井かおる歯科医院 | 記事URL

2023年8月18日 金曜日

糖尿病のリスク

歯科衛生士の長谷川です。
現在、私たち歯科衛生士はある勉強会に参加しておりまして、ブラッシュアップ計画を遂行中です。月に一度、zoomでアメリカの先生による英語での講義を歯科衛生士6人で受けています!もちろん字幕付きで。医学は日々進歩していて、歯科のプロである私たち歯科衛生士は常に新しい情報にアンテナをはり勉強しています。時代に即した知識と技術で患者さんの健康維持をお手伝いします!
最近私は、歯周病のリスクファクター(進行させる因子)について調べ直しました。
先ず、歯周病とはどんな病気か?ご存知ですか?
細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や歯を支える骨が溶けてしまう病気です。歯と歯肉の境目の清掃が不十分だと、そこにたくさんの細菌(=プラーク)が停滞し歯肉の辺縁が炎症を起こして赤くなったり腫れたりします。痛みはほとんどありません。進行すると歯を支えている骨を溶かし、膿がでたり歯が揺れるようになり、最後には歯が抜けてしまう病気です。
歯周病の原因は【プラーク中の細菌】
歯周病のリスクファクター(進行させる因子)はこちら↓
1. 糖尿病
2. 喫煙
3. 歯ぎしり、くいしばり、かみしめ
4. 不適合な冠や義歯
5. 不規則な食習慣
6. ストレス
7. 全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)
8. 薬の長期服用
9. 部分的に歯がない(歯がある方で噛むため負担が増加し、歯周病が部
  分的に進行する)
10. 両親が若い時から入れ歯だった
11. 口で呼吸することが多い
12. 免疫抑制剤を飲んでいる、あるいは免疫低下の状態
13. 肥満
14. 歯並び
日本人の30歳以上の成人の約80%がかかっているといわれている歯周病。リスクファクターに心当たりがある方は、歯周病になりやすいあるいは進行が速い傾向があるため注意が必要です。原因であるプラークをため込まない、増やさないことがとても大切!そして、リスクファクターを把握し管理していきましょう。
写真の説明はありません。
2021年6月16日Facebookより

投稿者 藤井かおる歯科医院 | 記事URL

2023年8月18日 金曜日

『知覚過敏』について

皆さん、こんばんは。
歯科衛生士の山口です。
今回は長文になってしまいましたが『知覚過敏』についてお話しします。
蒸し暑い季節になってくると、冷たいものを食べる機会が多くなってくると思います。
冷たいものを食べたり飲んだりすると、歯がズキーンとしみたり痛んだりしてしまい、食べたくても食べることに悩んでしまう方もいらっしゃるかと思います。
また、冷たいものとは関係なく、歯磨きの時に歯ブラシが当たってチクチクする感じが出る方もいらっしゃるかもしれません。
歯みがき剤のCMでも知られる『知覚過敏(歯がしみやすい状態)』は、正式には『象牙質知覚過敏症』と呼ばれます。
今回は『象牙質知覚過敏症』の原因、症状が起こるしくみ(作用機序)、予防法、治療法についてお話ししたいと思います。
ひと口に「歯がしみる」といっても、その原因や症状は人それぞれです。
いちばん理解しやすいのは、むし歯で歯に穴が開き、むき出しになった神経に冷たいもの、酸味の強いもの、歯ブラシなどがさわってしみる場合でしょう。
一方、歯に穴が開いているわけでもないのに、冷たいものを食べたり飲んだりしたときなどに歯がズキーンとしみることもあります。
このような場合に『象牙質知覚過敏症』が疑われます。
『象牙質知覚過敏症』の症状は、冷たい飲食物や歯ブラシがさわったときにしみる場合だけでなく、チョコレートのような特定の食べものを咬んだときにしみて、のちのちまで余韻が残る場合などさまざまで、症状の程度も人それぞれに異なります。
また、何の問題もない健康な歯でも大きな刺激があれば歯はしみたり傷んだりしてしまいます。
それは歯の神経は痛みの感覚しかないので、刺激を全て痛みとして感じてしまうからです。
神経は歯の中の象牙質に細かな管を出して栄養を送る働きをしています。
『知覚過敏』はこの象牙質の管が表面に露出してしまうことが原因になります。
通常、象牙質は硬いエナメル質や歯肉に覆われていて、冷たい水や歯ブラシなどの刺激で痛むことはありません。
象牙質が露出し『知覚過敏』になる原因はいくつか考えられます。
たとえば歯ブラシの使いかたが適切でないために歯根と呼ばれる歯の根っこの部分がすり減ったり、歯肉(歯ぐき)がやせて下がってしまったりする場合があげられます。
また、歯周病でお口全体の歯肉が下がり、歯根が露出してしまうことも原因の1つです。
このように、正常な状態では歯肉に覆われて隠れている歯根が表面に露出し、さらに削られて神経に刺激が伝わりやすくなってしみることが多いといえるでしょう。
同様に、長年の歯ぎしりや食いしばりで歯が欠けてしまったり、根元の歯質が剥がれてしまうことがあります。これも原因の一つです。
では、神経が表面に出ているわけではないのに、なぜ神経にさわるような鋭い痛みとなるのでしょうか。
それは、歯の構造に大いに関係しています。
歯は歯冠部と歯根部に大きく分けられます。
歯冠部は口を開くと外から見える歯の頭の部分、歯根部は歯肉の下に隠れて見えない歯の根っこの部分です。
歯冠部は、表面を1~2㎜程度の厚みのエナメル質でおおわれています。
その内部は象牙質という細い管状の組織(象牙細管)の集まりでできており、象牙細管のなかは組織液で満たされています。
歯根部は、正常な状態では歯肉の下、さらに骨の中に埋まっています。
表面の比較的やわらかなセメント質が、内部の象牙質を覆う構造をしています。
通常、歯冠部の下部や歯根部の象牙質は歯肉の下に隠れています。
しかし、先述のような原因により歯肉が下がったり、歯の表面がすり減ったり削れたりすると、象牙質が露出します。
こうして、象牙質細管口と呼ばれる象牙質細管の先端がむきだしになり、圧力、細菌感染による炎症、温度刺激などが加わると、象牙細管のなかの組織液が動いて神経に刺激を与えてしみたり痛みを感じたりすると考えられています。
これが科学的にも証明されている、『象牙質知覚過敏症』が起こるしくみ(作用機序)です。
『象牙質知覚過敏症』の治療方として、まず気をつけることは刺激になる冷水、お湯は極力避けることです。
また、歯を磨くときは歯磨剤の使用量を少なくする、もしくは付けないで磨きましょう。
そして、柔らかい歯ブラシで優しくブラッシングしてください。
このような生活習慣の改善は、『象牙知覚過敏症』の再発や悪化を防ぐためにとても大切です。
そのうえで、歯科医院では個々の患者さんの病態に応じて
①虫歯によってエナメル質が溶けてしまって象牙質にまで刺激が届くときは虫歯を削って詰め物をする
②食いしばりや歯ぎしりで歯の根元が剥がれて欠けているときは薬剤を塗布する、詰め物をする
③歯周病で歯を支える骨と共に歯肉が下がってしみる時は歯肉が下がりすぎないよう歯石を取って歯周病の治療をする、などの治療法を適宜選択して行います。
ただし、『象牙知覚過敏症』の原因はさまざまであり、特定できない場合もあります。
また、治療法はどれも一長一短であり、万能とはいえないため治療が非常に難しい場合もあります。
しかし、治療をすることで症状を緩和することは可能なことが多いので、歯がしみて困っている方は、ぜひご相談ください。
写真の説明はありません。
2021年6月16日Facebookより

投稿者 藤井かおる歯科医院 | 記事URL