2023年8月16日 水曜日
歯が欠けているとぢうなるか
こんにちは!歯科衛生士の田中です。
たくさんの患者さんと接していると、いろんなお口の中の状況に出会います。
その中で、何らかの原因で抜けてしまった歯をそのまま放置してしまっていてる患者さんに遭遇することも少なくはありません。
歯が無い状態は、実は皆さんが想像している以上に大きな悪影響を及ぼします。今日は、歯が無い状況だとどんなことが起きるのかお話しします。
1.噛む能力が落ちる・会話も不自由に
●奥歯の場合
奥歯が無くなると確実に「噛めなく」なります。特に前から6・7番目の奥歯(大臼歯)を1本失っただけで、すりつぶす力が30%も落ちると言われています。
●前歯の場合
にっこり笑ったときに歯が抜けていたら、印象としてプラスに働くことはまずありません。さらに、前歯が無くなると息漏れしたり発音が不明瞭になったりするため、会話にも問題が出ます。
2.抜けたところだけではありません
●歯が傾く
歯は隣同士の歯が倒れないようにお互い支え合っています。歯が無くなってしまったまま放置すると、隣の歯が傾斜してしまいます。
●歯が伸びる
無くなった歯の反対側の歯は、噛み合う相手を失ってしまうことで、時間と共に歯が浮いてきてしまい、伸びたようになります。
3.健康な歯までもが病気に
●むし歯
抜けたまま放置すると、歯と歯の間が広くなります。すると、食べかすがつまりやすくなり、むし歯を引き起こします。しかも、それは歯と歯に隠れ気づきにくいため、大きくなって痛むまで発見しにくいむし歯です。
●歯周病
隙間につまった食べかすは、むし歯だけでなく歯周病も引き起こします。出血から始まり、やがて歯を支える骨を溶かしはじめ、最後には歯が抜けてしまいます。さらに歯周病は、心臓病、脳卒中、糖尿病といった全身疾患にも影響があります。
抜けた歯を放置することは、そこが「噛めない」「見た目が悪くなる」だけでなく、お口全体にも影響を及ぼし、最終的には全身へも行き渡って寿命までも短くします。
抜けた状態を補う処置としては、入れ歯、ブリッジ、インプラントの3つの中から、その方のお口の中の状況に応じて、ご提案をさせていただいております。
健康長寿と言われる現代、もし抜けたまま放置している歯があったら、是非歯医者さんにご相談ください。
2021年9月30日Facebookより
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